島津家の「曲水の宴」が雨の中で
■毎年春の恒例の中国から島津家に伝わった儀式、「曲水の宴」が島津斉彬生誕200年の節目の年に島津家別邸「仙巌園」で行われた。
■この「曲水の宴」、元は三国志でお馴染みの中国の「晋」の時代の3月3日に中国蘭亭にて催された宴が、現在の形として日本各地(京都や大宰府等)で伝わっているようですね。
■「曲水の宴についての記述で最も古い記録は日本書紀に書かれているらしく、いまから約1,500年も遡るといわれているそうですよ。。
■残念ながら、今年は運悪く天気に恵まれず歌会のみになりましたが、お題は「生」だったそうですね。
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■仙巌園の曲水の宴は、第21代島津吉貴が1736年頃、中国の「蘭亭」を参考にして作庭したものが1959年に発掘され、1992年(平成4年)に始められたものである。
■水の流れのある庭園などでその流れのふちに出席者が座り、流れてくる杯が自分の前を通り過ぎるまでに詩歌を読み、出来なければ罰として盃の酒を飲むという行事である。流觴(りゅうしょう)などとも称される。
○3月第1日曜:
・太宰府天満宮(福岡県太宰府市)
○3月第1日曜:
・赤間神宮(山口県下関市)
○3月上旬:
・男山庭園(北海道旭川市)
○4月上旬:
・上賀茂神社(京都市北区)
○4月第1日曜日:
・仙巌園(鹿児島市)
○4月第3日曜日:
・婦中ふるさと自然公園・各願寺(富山市)
○4月29日:
・城南宮(京都市伏見区)
○5月第4日曜:
・毛越寺(岩手県平泉町)
○6月上旬:
・養寿院(埼玉県川越市)
○10月第3土日曜:
・浜北万葉まつり(浜松市浜北区)
○11月3日:
・城南宮(京都市伏見区)
■コンピュータが席巻しているこ時代、小川からゆっくりと盃が流れてくる間に、「お題」について詩歌を読む風情は、日本人の心の「ゆとり」について思い出させてくれるきっかけになるかもしれませんね。
※参考出典引用掲載文
・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
※参考出典引用掲載写真 株式会社島津興業仙巌園