「八島太郎生誕100年展」のご案内

【「八島太郎生誕100年展」のご案内】

■さて薫風かおる4〜5月、鹿児島市の高台にあります長島美術館におきまして、「八島太郎生誕100年展」を開催することになりました。

■できるだけ多くの方にご周知いただきたく、突然で失礼とは思いながら皆様にご案内させていただきました。

■八島太郎は、戦前の厳しく暗い世相のなかで自らの信念を大切にしながら生きた画家のひとりです。

■軍靴の響きの高まりに抗してプロレタリア運動に共感し、獄中に死んだプロレタリア文学者・小林多喜二(『蟹工船』の著者)の最期の顔を枕元でデッサンしたことでも知られます。

■自らもいくたびか投獄されました。 自由に絵を書きたいとアメリカに渡って間もなく日米が開戦。

■故国の敵となった米国の軍属として、宣伝工作のなかで敗色濃い日本人に「生きる」ことの尊さを訴え叫び続けました。

■戦後は、まだ厳しい反日意識がくすぶるなかで故郷の思い出や娘の誕生などをもとに
人間愛に満ちた絵本を書き、米国最大の栄誉である、コルディコット賞次席に輝くなど多くの賛辞をおくられました。

■彼は重い病に倒れた後も麻痺した手に筆を持ち、絵を描き続けました。また、切ないほどにふるさと鹿児島を愛し、郷土の子供たちに恐竜の骨を送ったりしています。

アメリカでは絵本作家として高く評価された半面、日本では長く「共産主義者」「敵国アメリカの手先」などの烙印をおされ、日本人の古い体質とあいまって、いまだ評価が定まらないところも少なくありません。

■すでに彼が亡くなってから15年。アメリカの政権には新しい風が吹きはじめています。戦争の時代といわれた昭和もすでに20年も昔のことになりました。

■私たちは、太郎の生誕百年の節目のときを迎えて、ようやく「八島太郎の生き方」を、
そのまま丸ごと広く日本の方々にお伝え出来る時代がきたことを痛感しています。

■この「八島太郎生誕100年展」は、単に絵画を見せるだけの展覧会ではありません。
彼が必死に生きた時代の背景と共に、その厳しい時代を自分の心に偽りなく真正直に生き抜いた一人の画家の生涯の物語でもあります。

■沢山の方に足を運んで頂き、その生き方に触れ、八島太郎が命をかけて願った「人間愛」「平和」をお伝えすることが出来たらと思うばかりです。  

■何卒、皆様の温かいご支援、ご協力を賜ります様、
心よりお願い致します。

■八島太郎生誕100年展 実行委員会
・代表 愛場

【 期間 】 
〇平成21年4月29日(水)〜平成21年5月27日(水)

【場 所】
○長島美術館

鹿児島市武3-42-18 
○TEL:099-250-5400

【開館時間】
○AM9:00 〜 PM5:00(入館はPM4:30まで・初日のみAM10:30開場)

【休館日】 なし

【 入館料 】
○一般:800円(前売り:600円)
○大学・高校生:600円(前売り:400円)
※中学生以下・身体障害者:無料

【お問い合わせ】
○八島太郎生誕100年展実行委員会事務局
○TEL・FAX:050-1320-3233
○mail:taroyashima@hotmail.com

【ホームページ】
http://taroyashima100.web.fc2.com/

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〔事務局〕
○〒892-0815 鹿児島市易居町5-12-706 号 
○TEL/FAX : 050-1320-3233
○E-mail: kikue61@mac.com
○担当:竹内 
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